昨年(2015)の4月、聖マリアンナ医大病院(川崎市)の「精神保健指定医」資格の不正取得問題が新聞やテレビで取り上げられ問題視された。
当時「読売・佐藤記者」は記事を書かれている。
指定医資格、不正取得か…聖マリアンナ病院(2015年8月7日)
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150414-OYT1T50057.html
私もブログ記事を「2編」 書いた。
ニュースの「ウラ事情」(精神保健指定医)
http://ameblo.jp/nicolas2012/entry-12015290354.html
ニュースの「ウラ事情」その2(日本臨床精神神経薬理学会)
http://ameblo.jp/nicolas2012/entry-12018124250.html
昨年末(2015.12月)、佐藤記者はその「続報記事」を掲載されている。
「聖マリアンナの虚言」(1)というタイトルで、女性患者に対する聖マリアンナ医大病院に勤務する准教授の「データ隠蔽」と「虚言」に関する内容の記事である。
一連の記事を続けて読むと、「精神医療」の問題点が浮き彫りになってくる。
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聖マリアンナの虚言 (抜粋転載)
・聖マリアンナ医大病院(川崎市)でまたもや、患者の信頼を裏切る問題が起こった。
・この病院の神経精神科に以前通院していた30歳代の女性が、指定医資格の不正取得問題に不信感を募らせ、協力した臨床試験の原本閲覧を15年8月に求めた。すると、この試験の責任研究者を務める准教授と、病院、大学の職員が口裏を合わせて「シュレッダーで破棄した」とウソをつき、閲覧を拒み続けたのだ。
・病院は4か月後の12月21日、一転して原本の存在を認め、女性に謝罪したのだが、この幼稚なウソ対応は一体、何なのだろうか。虚言の背景に何があるのか。
・経緯を詳しく見ていこう。 女性(別の複数の医師に「精神疾患ではない」と診断され、今は服薬をやめて元気になった)は、10年10月にこの病院を受診した。過労が続いて気が滅入り、前月から「周りに見られている気がする」といった強い不安に駆られるようになったためだった。
・初診の医師は「短期精神病性障害の疑い」と診断した。この障害は1か月以内に回復する。だが、4日後に診察した准教授は「統合失調症」と診断し、抗精神病薬を服用する臨床試験への参加を勧めた。女性は「社会の役に立つのなら」と考えて協力した。
・この臨床試験は、統合失調症を初めて発症した患者を対象に、市販の2種類の抗精神病薬を使って認知機能の改善度を比較する内容だった。女性は11年10月まで参加することになり、複数の認知機能検査と血液検査を繰り返し受けた。臨床試験は09年から12年までの計画で始まり、途中で16年まで延長されて、患者約40人が参加した。
・女性は12年に別の医療機関に移ったが、指定医資格の不正取得問題の報道で、神経精神科の医師たちが患者の治療の記録(症例)を使い回したことを知り、不信感を募らせた。主治医だった准教授も処分を受けたため、女性は15年8月、臨床試験からの自分のデータの削除と、検査結果などの原本閲覧を求めた。
・准教授はデータ削除には応じたが、原本は「シュレッダーにかけた」として閲覧させず、医療安全管理室の職員2人と、大学院研究推進課の職員1人も「破棄したと聞いている」などと説明した。
・余りにも不自然な説明に納得できない女性が、病院と話し合いを続けると、准教授は12月、「顧問弁護士に相談して、正直に告白しろと言われた」として原本の存在を認め、コピーを女性に提供した。
・病院は、准教授を含む職員4人がウソに関わったと説明した。准教授は「僕が言い出したのではなく、4人で話して決めた。破棄したことにした方が安心すると思った」と明かし、「結果的にウソをついたと思う」と女性に謝罪したが、女性は「ウソをついてまで隠したかった何かがあるのでは」と、不信感をますます強めることになった。
・厚生労働省研究開発振興課は「臨床試験の指針は患者への十分な説明を求めている。不信感を抱かせる対応は絶対に避けなければならない」とする。
・女性は「指定医の問題で多くの医師が処分を受けたというのに、相変わらず患者をバカにしている。原本や開示したカルテの記載、利益相反の面でも疑問が多い」として、さらに追及する構えだ。
・私は15年夏から、この問題を取材してきた。女性が指摘するように、ウソ対応以外にも不可解な点は多い。まずは、病院名に恥じないウソのない調査と、臨床試験参加者への誠意ある対応を求めたい。
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精神科医は「主観」で病名を付けるので、精神科医の数だけ異なった病名が付けられるという笑えない話である。
この被害女性の場合…
初診の医師は「短期精神病性障害の疑い」と診断
↓
4日後に診察した准教授は「統合失調症」と診断
↓
別の複数の医師は「精神疾患ではない」と診断
精神医療に於いては、如何に「セカンド&サード・オピニオン」が重要かを示している。
「破棄したことにした方が安心すると思った…」
「安心」って「病院にとって安心」ということなのだろう… 全くの「患者軽視」である。
精神科治療薬の副作用に関する「インフォームド・コンセント」をしない理由も
精神科医の常套句である「患者に不用な心配をさせないため…」だと言う。
・充分な検査、科学的根拠もなしに「生涯薬を服用しなさい…」
・「薬が効くまでには数週間かかります…」
・「5分診療なのに、35分診療だったと申告する…」
これらも「病院にとって安心」な「嘘」。
では、「ウソをついてまで隠したかった何か…」とは…
佐藤記者は読売新聞社という組織に属する為、具体的な言及は避けられたのだろうが、推測するに「何か」とは…
・利益相反を伴う「製薬会社」との関係
・指定医資格の不正取得の慢性化
・副作用に関する「インフォームド・コンセント」をしない そして「嘘」までつく患者応対
これらは、強いていえば「精神医療」の体質である。
女性今は服薬をやめて元気になったそうだが、減薬・断薬中には辛い離脱症状を体験されたことだろう。
一個人が行う病院相手の交渉は、多大なストレスを受けるものだったことは想像に難くない。この被害者女性の行動力には感服させられる。
参考・引用
(1)聖マリアンナの虚言
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=128614
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