2016年02月18日

嘘をついてまで隠したかった何か… (聖マリアンナ医大病院)


昨年(2015)の4月、聖マリアンナ医大病院(川崎市)の「精神保健指定医」資格の不正取得問題が新聞やテレビで取り上げられ問題視された。
当時「読売・佐藤記者」は記事を書かれている。
指定医資格、不正取得か…聖マリアンナ病院(2015年8月7日)
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150414-OYT1T50057.html

私もブログ記事を「2編」 書いた。
ニュースの「ウラ事情」(精神保健指定医)
http://ameblo.jp/nicolas2012/entry-12015290354.html
ニュースの「ウラ事情」その2(日本臨床精神神経薬理学会)
http://ameblo.jp/nicolas2012/entry-12018124250.html

昨年末(2015.12月)、佐藤記者はその「続報記事」を掲載されている。
「聖マリアンナの虚言」(1)というタイトルで、女性患者に対する聖マリアンナ医大病院に勤務する准教授の「データ隠蔽」と「虚言」に関する内容の記事である。

一連の記事を続けて読むと、「精神医療」の問題点が浮き彫りになってくる。

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聖マリアンナの虚言  (抜粋転載)

・聖マリアンナ医大病院(川崎市)でまたもや、患者の信頼を裏切る問題が起こった。

・この病院の神経精神科に以前通院していた30歳代の女性が、指定医資格の不正取得問題に不信感を募らせ、協力した臨床試験の原本閲覧を15年8月に求めた。すると、この試験の責任研究者を務める准教授と、病院、大学の職員が口裏を合わせて「シュレッダーで破棄した」とウソをつき、閲覧を拒み続けたのだ。

・病院は4か月後の12月21日、一転して原本の存在を認め、女性に謝罪したのだが、この幼稚なウソ対応は一体、何なのだろうか。虚言の背景に何があるのか。 

・経緯を詳しく見ていこう。 女性(別の複数の医師に「精神疾患ではない」と診断され、今は服薬をやめて元気になった)は、10年10月にこの病院を受診した。過労が続いて気が滅入り、前月から「周りに見られている気がする」といった強い不安に駆られるようになったためだった。

・初診の医師は「短期精神病性障害の疑い」と診断した。この障害は1か月以内に回復する。だが、4日後に診察した准教授は「統合失調症」と診断し、抗精神病薬を服用する臨床試験への参加を勧めた。女性は「社会の役に立つのなら」と考えて協力した。

・この臨床試験は、統合失調症を初めて発症した患者を対象に、市販の2種類の抗精神病薬を使って認知機能の改善度を比較する内容だった。女性は11年10月まで参加することになり、複数の認知機能検査と血液検査を繰り返し受けた。臨床試験は09年から12年までの計画で始まり、途中で16年まで延長されて、患者約40人が参加した。

・女性は12年に別の医療機関に移ったが、指定医資格の不正取得問題の報道で、神経精神科の医師たちが患者の治療の記録(症例)を使い回したことを知り、不信感を募らせた。主治医だった准教授も処分を受けたため、女性は15年8月、臨床試験からの自分のデータの削除と、検査結果などの原本閲覧を求めた。

・准教授はデータ削除には応じたが、原本は「シュレッダーにかけた」として閲覧させず、医療安全管理室の職員2人と、大学院研究推進課の職員1人も「破棄したと聞いている」などと説明した。

・余りにも不自然な説明に納得できない女性が、病院と話し合いを続けると、准教授は12月、「顧問弁護士に相談して、正直に告白しろと言われた」として原本の存在を認め、コピーを女性に提供した。

・病院は、准教授を含む職員4人がウソに関わったと説明した。准教授は「僕が言い出したのではなく、4人で話して決めた。破棄したことにした方が安心すると思った」と明かし、「結果的にウソをついたと思う」と女性に謝罪したが、女性は「ウソをついてまで隠したかった何かがあるのでは」と、不信感をますます強めることになった。

・厚生労働省研究開発振興課は「臨床試験の指針は患者への十分な説明を求めている。不信感を抱かせる対応は絶対に避けなければならない」とする。

・女性は「指定医の問題で多くの医師が処分を受けたというのに、相変わらず患者をバカにしている。原本や開示したカルテの記載、利益相反の面でも疑問が多い」として、さらに追及する構えだ。

・私は15年夏から、この問題を取材してきた。女性が指摘するように、ウソ対応以外にも不可解な点は多い。まずは、病院名に恥じないウソのない調査と、臨床試験参加者への誠意ある対応を求めたい。

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精神科医は「主観」で病名を付けるので、精神科医の数だけ異なった病名が付けられるという笑えない話である。
この被害女性の場合…
初診の医師は「短期精神病性障害の疑い」と診断
 ↓ 
4日後に診察した准教授は「統合失調症」と診断
 ↓
別の複数の医師は「精神疾患ではない」と診断

精神医療に於いては、如何に「セカンド&サード・オピニオン」が重要かを示している。

「破棄したことにした方が安心すると思った…」
「安心」って「病院にとって安心」ということなのだろう… 全くの「患者軽視」である。

精神科治療薬の副作用に関する「インフォームド・コンセント」をしない理由も
精神科医の常套句である「患者に不用な心配をさせないため…」だと言う。

・充分な検査、科学的根拠もなしに「生涯薬を服用しなさい…」
・「薬が効くまでには数週間かかります…」
・「5分診療なのに、35分診療だったと申告する…」
これらも「病院にとって安心」な「嘘」。

では、「ウソをついてまで隠したかった何か…」とは…
佐藤記者は読売新聞社という組織に属する為、具体的な言及は避けられたのだろうが、推測するに「何か」とは…
・利益相反を伴う「製薬会社」との関係 
・指定医資格の不正取得の慢性化 
・副作用に関する「インフォームド・コンセント」をしない そして「嘘」までつく患者応対

これらは、強いていえば「精神医療」の体質である。

女性今は服薬をやめて元気になったそうだが、減薬・断薬中には辛い離脱症状を体験されたことだろう。

一個人が行う病院相手の交渉は、多大なストレスを受けるものだったことは想像に難くない。この被害者女性の行動力には感服させられる。


参考・引用
(1)聖マリアンナの虚言
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=128614



posted by ノーサイド at 10:42| Comment(0) | 危険な精神病院 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月08日

自分の体は自分で守る… (うつ病治療とナチュラル・ハイジーン)

先日、「ナチュラル・ハイジーン」を実践している方と話をしました。

「ハイジーン(Hygiene)」とは馴染みのない言葉です。
「Hygiene」という単語を【英和辞典】で引くと、「衛生」「清潔を保つこと」「摂生」などと訳されていますが、「ウェブスター英英辞典」には、こうした意味よりも先に「健康および健康維持のための科学。健康を保ち、病気を予防するための原則の理論」と記されています(1)。

「メディカル・リテラシー」が肝要ですと度々書いている私としては、とても参考になる「病気を予防するための理論」を聞かせていただきました。

そして、帰ってから「関連情報」を詳しく調べてみました。

身体には免疫力など常に自らを浄化・修復し、ベストコンディションで機能しようとする力が備わっており、こうした内なる力を邪魔しない限り、悪いところは治され、病気は速やかに快復し、健康を維持できるようになる、というのがナチュラル・ハイジーンの教え方です(1)。

そのナチュラル・ハイジーンの「原則」は実にシンプルです。
それは「健康のために必要な条件を体に与え、体を傷つけるようなものを体に与えないことによって、体の内外環境を清潔に保つ」ということです。

必要な条件とは…
「新鮮な空気や水」「体の生理機能構造上ふさわしい食事」「十分な睡眠や休養」「適度な運動」「日光」「ストレスマネージメント」など、生き物にとって生きていくための基本的な要素のことです。

特に「重要な条件(2)」とは…
(A)からだの生理機能構造上ふさわしい食事をとること
(B)十分な休養と睡眠、適度な運動(週5回、最低30分以上歩くなど)をとること。
(C)ストレスマネージメント(心の平静)を保つこと
とされています。

そこで はっと気付きました。
向精神薬を断薬しましたが、まだ「離脱症状」に悩まされていたときに、私が「実践」したことと同じだということに…

私は「食生活」を根本的に改善しました。肉食中心だったのを「魚料理」を週に数回取り入れ、「野菜」や「豆腐」「味噌」「海藻」「胡麻」などを多く食べるように心掛けました。 インスタント食品やコンビニ弁当などは殆ど食べていません。

そして「朝夕の散歩」は今でも続けています。朝日を浴びながら「散歩」をすると、夜は自然と眠くなります。

「ナチュラル・ハイジーン」の考え方である「健康は健康的な生活の結果生まれる」「健康のために必要な条件をからだに与えてやりさえすれば、誰でも健康になれる」を体感していたのです。

今感じる事は、(A)(B)と(C)は「車の両輪」のような気がしています。

(C)「心の平静を保つこと」に関しては、認知行動療法の「スキーマ」というキーワードで情報を得てください。

不条理な「いじめ」や理不尽な「暴力」に対しては、それらに抗うことより「逃げる」ことを優先してください。

うつ病を含め、病気は原因なくしては起こらないのだと思います。
健康のための「必要な条件」が与えられていないときに病気になるのだと…

身体には、免疫システムなど、常に自らを浄化・修復し、良い状態で機能しようとする力が備わっているのです。

その力を妨げない限り、悪いところは治され、健康は常に保たれるはずなのです。

発病前の私は「暴飲・暴食」「寝不足」、眠れないからと「寝酒や睡眠薬」を飲み、身体が「SOS」を発信しても気付かないふりをしていました。 今考えると「体を傷つけるようなもの」ばかり身体に与えていたわけです。

精神医療においては、1999年から始まった「うつは心のかぜ」という洗脳が成功しています。
「うつの症状」は、風邪と同じように「精神科治療薬」の処方により治ると、都合のいいデータだけを示し、私たちを信じ込ませました。

しかし冷静に考えてください。
例えば、「風邪薬」というのは「風邪の諸症状の緩和薬」です。
熱には「解熱剤」、咳には「咳止め」を飲みます。しかしこれは「風邪の原因」を治しているのではありません。

それでは、なぜ風邪が治ったのでしょうか?
答えは簡単です。人間本来の持つ「自然治癒力」「免疫システム」が正常に働いてくれたから治ったのです。
つまり貴方の身体が常に自らを浄化・修復し、良い状態で機能しようとしたからです。

「向精神薬」という化学物質は「体を傷つけるようなもの」です。
「4週間以上」の処方は危険です。これは世界標準です。

しかし、多くの「精神科治療薬」の作用機序の根拠である「モノアミン仮説」が崩壊しているにもかかわらず、精神医学は「精神科治療薬」の処方により治ると主張し、都合のいいデータだけを示し私たちを信じ込ませました。

精神科医は、私たちが彼らの処方する向精神薬で治ったと信じ込ませました。
これはある意味で手の込んだ「詐欺」ではないのでしょうか? 

ヘルシンキ宣言(3)では、「研究者には被験者についての研究結果を公開する義務と研究結果の完全性と精度についての責任がある」と述べています。

しかし、精神医療学会や研究者たちの自律、自己規制には期待できそうにありません。
臨床研究倫理委員会の取り組み強化とともに、臨床試験の資金提供者は結果を公表しない研究者には資金を提供しないなどの取り組みが必要でしょう(4)。

また、世界医師会が「インフォームド・コンセント」の詳細な指針を盛り込み、「ヘルシンキ宣言1975年東京修正(3)」を採択したにもかかわらず日本の精神医療は患者に対し現在も充分な「インフォームド・コンセント」を行いません。

うつ病は「半年ほど」で治ります。 精神科治療薬が大量処方される以前はそうでした。
薬が必要な「心の病」は、ごく一部だと思います。

精神疾患の転帰を悪化させているのは、向精神薬などの精神科治療薬です。

子ども達にとって「向精神薬」は「体を傷つけるようなもの」です。

健康とは、健康的な生活の結果もたらされるもの…
健康管理とは、自分の体は自分で守ること…

あなたの主治医は「あなた自身」です。


参考・引用

(1)日本ナチュラル・ハイジーン普及協会
http://www.natural-hygiene.org/Pages/introduction.aspx

(2)ナチュラル・ハイジーンとは
http://www.hagaki-seido.com/kenko-otaku/natural-hygiene.html

(3)ヘルシンキ宣言
http://www.weblio.jp/content/%E3%83%98%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%AD%E5%AE%A3%E8%A8%80

(4)すべての臨床試験データ の公開を求めるBMJ誌のキャンペーンに広範な賛同
http://www.yakugai.gr.jp/attention/attention.php?id=383


posted by ノーサイド at 08:16| 危険なクスリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月29日

ADHD患者数の増加と、製薬会社の啓蒙活動と支援団体。闇の処方薬

ADHD患者数の増加と、製薬会社の啓蒙活動と支援団体。闇の処方薬
http://golden-tamatama.com/blog-entry-1720.html?sp


--以下転載--

「ADHD」と言う名が広く知れ渡るようになってから、多くの親は心配し、知識の無い学校の教師は子供達を病気扱いする。それが普通に幼少期に見せる行動であったとしてもだ。

「ADHD」と診断される患者の多くは、製薬会社の「金の成る木」として処方箋を出される。
処方箋に書かれる薬は以下の記事を読んで頂くと判るように、アデロール、リタリン等を処方される。

特にアデロールについては別名「スマートドラック」と呼ばれる麻薬の一つなのだ。
アメリカでは「賢くなる薬」として学生の間で使用される事が多いそうだが、依存の可能性も高い薬になっている。
「賢くなる薬」を飲む「愚か者」でしかない。

以下からそれらについての詳しい説明になるのでご覧頂きたい。

原文:http://www.bestmastersprograms.org/smart-drug/

さて、それでは「ADHD」に処方される薬の一つ「アデロール」に焦点を当ててみようと思う。
以下はその説明になる。

スマートドラッグってなに?

ナルコレプシー(発作性睡眠)やADHD(多動性障害)に処方されるStimulant( 中枢神経を興奮させ覚醒作用をもたらす向精神薬の種類の総称 ~ Wikiより)。
テスト期間中、大学生や高校生が長い時間起きていて勉強するために乱用されている。

処方薬として最初に、アデロール(アンフェタミン〜日本では覚せい剤取締法で覚せい剤 として指定されている)をみてみる。
ADHD(やADDー多動症候群)患者の注意力を高め、衝動性を抑える。ナルコレプシーの発作も抑制する。
Stimulantは神経伝達物質を増加させ、バランスをとる効果がある。
ADHDおよびADDと診断される生徒は、全体の7%。

医師の処方によったとしても副作用が起こりうる

*発作
*視力障害
*食欲減退
*睡眠障害
*不整脈
*鬱病
*震え
*けいれん
*幻覚


乱用の実態
*アメリカの大学生の7%は処方によらないStimulantの服用を経験している
*ケンタッキー大学では10人のうち3人が、Stimulantを使用したと認めている
*錠剤ひとつあたり2ドルから5ドルで売買されている
*4人のうち1人の大学生は、知人からStimulantをくれないかと頼まれたことがある
*大学生のうち30%は、Stimulantをほかの学生に売ったことがある。


アデロールの歴史
1996年 ADHDおよびADDの薬として発明、パテントがとられる
2001年 アデロールXRがカプセルで販売される
2005年 イラク戦争下の現役兵士に多数処方される
2010年 処方が10倍になり、国防総省はアデロールに3900万ドルを費やす
2010年 1800万の処方がアメリカ全土で行われ、その使用方法に疑問が呈される。処方にライセンスが導入され、処方は少し下火になる
2012年 過多な使用のため薬が不足する事態となり、議会は材料であるアンフェタミンの製造に規制をかける  
2013年夏 上院議員Chuck Shumer氏がニューヨークの大学で、一度に処方できる薬の上限を決めること、ADHDかADDの診断歴のあるものだけに処方すること、学生たちを啓蒙することを求めた
現在 多くの製薬会社が、薬を作り、またジェネリック薬もつくり、アンフェタミンの製造上限が緩和されるのを待っている。もしDEAがそれを認めたら、ジェネリックのために、薬はさらに安くなるだろう


麻薬への入り口か?
たくさんの研究が、Stimulantの乱用が、ほかのさらに悪いものの乱用につながっていると指摘している。
スマートドラッグを過去1年に乱用していた学生の90%はアルコールにも依存していた。

違法なスマートドラッグを服用しているものは、ほかの違法薬物を利用している場合が多い
*マリファナ 79.9%(服用者)  27.2%(非服用者)
*コカイン  28.9%(服用者)  3.6%(非服用者)
*トランキライザー 24.5%(服用者)  3%(非服用者)
*鎮痛剤 44.9%(服用者)  8.7%(非服用者)

違法なスマートドラッグを過去1年に使用したことのある学生とそうでない学生の比較:アルコール依存について
*過去1ヶ月にアルコールを飲んだ 95.4%(服用者)  63%(非服用者)
*過去1ヶ月に大量飲酒した 89.5%(服用者)  41.4%(非服用者)
*過去1ヶ月に恒常的に飲酒している 55.2%(服用者)  15.6%(非服用者)


ADHD患者数の増加の背景に製薬会社の啓蒙活動と支援団体
ADHD ADHDは米国以外にも広がっている写真: ロイター/スルジャン・ジブロビック(Srdjan Zivulovic)さん
新たな報告書は、ADHD患者数増加に、症状の認識の浸透やマーケティング努力が影響していることを明らかにした。

  注意欠陥多動性障害(ADHD)は、不注意や多動性、衝動性を特徴とする発達障害で、生活にさまざまな困難をきたす状態をいうが、伝染性ではない。症状の あらわれ方は人によって異なるが、「不注意が目立つタイプ」「多動性・衝動性が目立つタイプ」「混合タイプ」などがある。最近の統計は、この障害が世界中 に広がり、より身近な問題となっていることを示唆した。しかし、専門家のなかには従来からの医学的な意見よりも、製薬会社の市場での動向などによって患者 数が増加したと指摘する者がいる。

 米マサチューセッツ州ブランダイス大学のピーター・コンラッド (Peter Conrad)社会科学教授によりADHDの診断と処方に関する報告書では「成人の場合、この症状を抱える人の数は単純に増加しているわけではない」と書 かれている。この報告書は最近『ソーシャルサイエンス・アンド・メディスン』誌に掲載された。

 「医療の推進力は、医療専門家と社会運動から、バイオテクノロジーや消費者や保険業界へ移行している」とコンラッド教授は書いている。

 米国疾病管理予防センターは、2011年に米国の4歳から17歳までの子どもたちの約11%がADHDであると診断されたと発表し、アメリカ精神医学会(APA)は、子どもたちの5%にADHDの症状が現れていると推定している。

  ちなみに日本のADHDについて、ADHD.co.jpのウェブサイトでは「ADHDの行動の特徴だけからみると、学齢期(6歳から15歳)の子どもの 7〜10%前後があてはまるが、実際に日常生活や学習面で支障をきたす子どもは3%前後とされるため、一般にADHDの頻度は3%前後とされることが多 い」と伝えている。文部科学省による全国実態調査「通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する全国実態調査」でもADHDが疑わ れる子どもは2.5%とされている。また成人後の頻度は、日本ではデータがほとんどなく不明とされている。

 かつて、ADHDの増加は米国だけで見られた傾向であったが、世界中の医師が、ADHDの症状を持つ患者は増加していると見ている。

  コンラッド教授の報告書によると、英国、ドイツ、フランス、イタリア、ブラジルでは以前より多くのADHD患者が薬による治療を受けていると伝えている。 これらの国では以前は中枢神経刺激薬であるメチルフェニデート(商品名: リタリン)などを処方することはためらわれることがあった。コンラッド教授はADHDの増加の多くは、製薬会社に裏打ちされた支援や啓発キャンペーンが急 増したことによるものであると主張している。

 「支援団体が、ADHDの症状、治療、関連する方針について認識を広めたことは重要な役割を果たしている」と報告書は述べている。

  例えば、米カリフォルニア大学バークレー校ステファン・ヒンショー(Stephen Hinshaw)教授は「ブラジルでは、国民がADHDの薬学的治療を受け入れるのに非常に時間がかかった」と2011年の調査書で述べている。しかし現 在ではADHDは「広く知られる」ようになり、多くの場合、障害は一生にわたって続くものと考えられている。コンラッド教授は、ブラジルではADHDに関 連の非営利団体の「Associacao Brasileira Do Deficit de Atencao」がADHDへの支援や情報を提供していると説明した。同団体は、ADHD薬の販売によって5億9,400万ドル(約700億円)の収益を 得たスイスの製薬会社ノバルティス社や、昨年ADHDの治療薬であるアデロールから3億7,500万ドル(約440億円)の収益を得たアイルランドのシャ イアー社から財政的支援を受けている。ADHDの治療に米国で用いられるメチルフェニデート(商品名:リタリン等)およびアンフェタミン(商品名:アデ ロール)等について、使用後の有害事象を調査するように米国の医薬品安全・リスクマネジメント諮問委員会で議論も行われているが、日本では、アデロール、リタリンともADHDの治療薬として承認されておらず、アデロールについては覚せい剤に相当すると厚生労働省が示している。

  「ADHD支援団体はオンラインまたは直接対面によって米国や米国以外の国でも知られるようになった」と報告書は述べている。英国のコーンウォールに拠点 を置くADHD支援グループ「ADHD Support Group Cornwall」は、リタリンの使用は着実に増加しているとしており、最近の政府報告書によれば、2012年から2013年にかけて民間の医療機関の処 方箋(private prescription)による同薬品の処方は7%増加したと述べている。
posted by ノーサイド at 04:28| 危険なクスリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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